東京百貨店雑録。

都心部に多く地所をもっている方と、季節のやり取りをしている。
この方のお気に入りの百貨店は京王で、はて、京王ってどこにあったっけ、と首をひねる私、これだから田舎者は。
田舎者は「伊勢丹」とか「三越」だとか、目立つ百貨店名しか知らないのよね、、(涙)
その方は先祖代々都心に住む人であるにも関わらず、実に「フツー」で、着てる服もフツー、話す内容もいたってフツー、の
ずっと地元の人というのはこういうものかも知れないな。
自分が何ものかを知っている集団の外に出ていくことがないから、着飾って「自分」を語る必要性がない、
そもそも外商が御用聞きに来るのだから、出かけなくても困らない。これは地方の大きな家の人もそうだったりする。
私の知っている範囲では都心部に住んでいる人ほど高級イメージの「伊勢丹」「三越」より「小田急」「東急」を贔屓にしているんだが、
それは単に、私が知り合える範囲が狭いせいなのか?まあ、それも多少はあるか。
考えてみれば伊勢丹をありがたがるのは田舎者だからか、と思ったり。
京都駅の伊勢丹で気がついたわ、伊勢丹って基本的に田舎者が土産を買って帰る百貨店なんだな、
大阪の伊勢丹は惨敗状態だが、京都の伊勢丹はそこそこ、品揃えが、土産はここで買っとけば間違いない感じで便利なんだわ。
新宿伊勢丹も、特に地下は田舎の土産にちょうどいい。小奇麗なパッキングがいかにも「東京!」しているのだよね。
大阪の伊勢丹が「いかにも大阪!」ができないのは関西の中枢地である「梅田」の文化的位置を今ひとつ理解しきれないからか。
梅田には田舎者も集まるが、関西の主要都市在住者も集まるからなあ、客層をつかみづらい気がする、百貨店文化は関西の方が上よ。
兄弟が一時期伊勢丹を贔屓にしていたがどうも飽きたらしく、今は別の個人経営の店をいくつか利用している。
やはり「百貨店」とは「博覧会」的に観光客相手なのかね?と、先日ふと思った。
兄弟に「京王デパート」の話をすると「年代によって贔屓にするデパートは違う」の話も聞いたが、それはまたそのうちに。
私は東京に行っても日本橋高島屋で甘いものを食べて帰る。なんかホッとするのだよね、新宿伊勢丹でこの安心感は買えないわ、不思議。