いやはや。

連休中で誰も読まないだろうから、こっそり書いておこう。
昨日、朝日新聞土曜版「青のbe」で特集されていた人物は「岡檀」氏、珍しい字の名前なので覚えがあったのだが、
この方はアジア女性基金に関わってきた人である。なのに紙面のプロフィルには一言もない。
アジア女性基金といえば、慰安婦問題と関連する団体であることは周知の事実だ。
ネットでは岡檀氏が朝日ジャーナルの元編集長でかつ、アジア女性基金及び慰安婦問題で活躍した下村満子氏との対談が簡単に読める。
今、この時期に、この人を取り上げる朝日新聞の真意はどこにあるのか。また、この時期だからこそ、きちんとプロフィルに書くべきではないのか。
この方が出した本の取材先というのは徳島県で、徳島県は、アジア女性基金創設に深く関わった三木睦子氏の夫である三木武夫氏の出身地である。
なんだか研究内容の成果まで「怪しく」思えてしまう。
すべてが「たまたま」と言われればそうなのかもしれないが、ならば余計にアジア基金との関わりを書くべきではないのか。
なぜ、この時期に、この人を、こんなことで、と驚く私のほうが間違いなのか。
記事は「自殺が少ない地域に注目!」と、当たり障りもないものなのだが、大きな写真で取り上げられるほどの人物であるかどうか、
歯切れの悪い謎なプロフィルを読んでも、特に大人物とも思えない。
アジア女性基金関係者であることを知らなければ「なんで50過ぎた和歌山県の大学講師がこんなに取り上げられるの?」と、思っただろう。
「県立医科大学」の講師だが、医師ではない。長く医療に携わったった人物でもない。
「2007年、思うことあって」とあるので、慶応大学の文学部(おそらくは仏文)卒のおばちゃんが、育児を終えて思い立って勉強をし始めたのか、
それにしては、成果がまだ1冊の本では、なぜ、でかでかと取り上げられるのかと、首をかしげずにはいられない、
しかもプロフィルは「クドカンファン」だとか、「日本舞踊に親しむ」だとか、「だから?」と私は聞きたい。何も知らなくても「なんで?」である。
そもそもその本の「書籍化」も本人持ち込みのようで、
編集者は「売り込みが絶妙で心を動かされた!」「内容に目を通すと(学者の)論文なのに読みやすく、この人は書ける人だ!とすぐにわかった」
と、なんだろう?この違和感、
まともな編集者ならば、この方を「学者」として見るより「アジア女性基金の方だ」と見ないものかな。
編集者のコメントはまるで「お花畑のつぶやき」のようだ。
記事見出しには「他人との「緩い結びつき」を好む人が多い」とあるものの、朝日新聞のお付き合いは相当「濃い」ような、
どうも身びいきが激しいんじゃないか、と、アジア女性基金のことを何も書かないことにより、私はそう判断する、
私はこの先、朝日新聞で取り上げられた人間を眉につばつけずに見ることはないだろう。
私はアジア女性基金を決して否定はしない。むしろ、極めて日本人的良心の賜物であると世界に誇ってもいいくらいだと思っている。
それだけに本人の意向かもしれないが、記事で何もふれないことが、余りにも情けない、恥ずかしい。朝日はなぜ、こんなにも阿呆なのか。
毎度思うが、朝日新聞土曜版で読むべきところは山科けいすけの「らいふいずびうちふる」と「悩みのるつぼ」の美輪様の回答ぐらいだ。
あまりにも、あまりにも、なので我慢できずに書いてしまった。なぜ私をこんなに困惑させる、朝日新聞!(涙)