朝日新聞の「イマドキの若者は」論。

だいたい「イマドキの若者は」というと、「なっとらん!」が続くよな、それは私が若かりし頃の20年以上前から変わらん。
で、「なっとらん!」とはっきり言うのが産経新聞
「憂うべき現実」と屈折した「なっとらん!」をあらわすのが朝日新聞、実は朝日の方が手法が悪質かも、と思っちゃうなあ。
今朝の新聞では若者が現実に相手がいるにもかかわらず、「妄想彼氏・彼女」の「声」に「癒される、、」を取り上げている。
で、それを批判(診断?)するのが20年一日変わることなきメンツである「小倉千加子」と「香山リカ」と来たもんだ。
この方々も相当無茶な青春と愛情生活を送られてきた方のはずなんで、
今更、若者がちょっと変わったCDを愛好するからといって「イマドキの若者は〜」なんて言えた義理じゃないと思うんだよね。
なんでこんな一度も結婚していない女性二人に「今の若者は結婚も〜」なんて語らせるのかな、
「結婚」そのものが保守的なものでしかないことはよく知ってるだろうに。
あんたたちが壊してきたものの再利用を考えているのがイマドキの若者たちの正しい評価なんだけどね。
「結婚の理想的形!」をこのおふた方が語れるとは思えないんだが結構最もらしく記事にしているのがなんとも。
で、この記事をまとめているのが「古田真梨子」さん、あの「尾崎豊」りスペクターだね、この人の関係する記事っていつも香ばしい、
先日も「学びを語る」のタイトルで子供の反抗期を取り上げた記事を読んで、何かおかしいな、と思っていたら
精神科医の「聞き手」が「古田真梨子」、これはまゆに唾をつけて読まねばな、と思ってしまったわ。
記事の内容は「反抗期がない子は危ない!」を強調しているところで、
「(反抗期の)ない子が増加 大人になって不適応にも」とは、なんとも単純すぎる意見を精神科医が言うもんだな、
反抗期の示し方は多様性に満ち満ちていて「どれが反抗期か」なんて、実際のところ、見ている親でもわからないものだったり、
むしろ、私は反抗の示し方がわかりにくくなっている、と捉えた方が近いと考えているんだが、
ものすごくわかりやすい図式を記事は導こうとしていて、つまり「反抗期もないような親子関係なんてダメだ」と、
こういう記事がむしろ子供と親の断絶を招く可能性を古田真梨子さんは考えたことはないのかな?
親はそれほど自分以外の子供を知っているわけではないからね、「識者の声!」とされると考えこんでしまう。
普通に問題ない子であるのにも関わらず。
ま「それがわからないイマドキの親!」と批判することもできるだろうけど。
しかし、リアル反抗期から生涯抜け出すことのできなかった古田真梨子さんご贔屓の「尾崎豊」なんて、最後はどう死んだか考えたら
決して「反抗期があったから不適応にはなってない!」とは言えないんで、よくこんな記事のまとめ方で来たよな、と、
で、これを語った精神科医で元衆院議員という素晴らしい肩書きの水島広子さんとはどんな人か調べると、なんと天皇家と縁戚関係。
男女別姓運動にかかわられている方だとか。
男女別姓運動は私は賛成派だが、こういう「皇籍」にお近い方だと私なんか、下々のものが考える「夫婦同姓主義は不便」とは別枠だろうな、と思ったり。
つか、そもそも御立派なおうちに反旗を翻している「永遠の反抗期」みたいな人の思春期のお子さんの「反抗期」ってどんなだろう、
と不思議だったりするわ、「親の家業である「医者」になるのは嫌だ」とかそういうレベルなんですかね?
「医者」の家に生まれてすんなり医者になってる割に、「別姓主義!」となんか反抗の仕方が妙に中途半端な先生のような、
「それでもいい!」なら特に目立つ反抗期がない子供も「問題ない」でもいいような、
記事の煽り方の不自然さに記者の人生観が滲み出てるような、古田真梨子さんって、私生活はどんな人なんですかね?
私は家庭欄や教育欄は、自身も家庭や子供を持つ人に担当してもらいたい、としみじみ思うわ。
なんかこういう煽り方って安っぽい、ただ「私は社会を憂いている!」の正義感だけが鼻につく。
「私は子供たちの味方」という顔をしながら、実は「イマドキの若者ってー」と気に食わない若者を蔑視している気がするな、
「理解しがたい!」って、若いうちは「何でもあり」ですわ、紆余曲折をしながらなんとか大人になる、
変わったCDを愛好しようが、反抗期がなかろうが、そんなの特に問題じゃない。
問題は一部の人間の趣味を取り上げて「それはおかしい!」と決めつけるような記事を書くことじゃないかな。
つか、あんた、誰かを「おかしい」と言える「われこそが正義!」みたいな生き方してるか?
てなことを、古田真梨子さんの記事にはいつも感じるわ。なんだろうね、この人。
なんにしても、この先この方の名前で「いまどきの若者は」と語られたら要注意、とだけ。
変な「識者」を読んできて保守論を展開って、産経新聞でもしないことだよな。
朝日新聞の「今時の若者」論には気を付けよう。「心配だ」を匂わす人間って怖いわぁ。