映画感想。

オタク趣味がかけらほどもないおばちゃんが見た「パシフィックリム」の感想。
最初から最後まで「なんで菊池凛子?」という疑問が、、、
「若くて美人」扱いされているにもかかわらず、ちっともそうは見えない。
これは微妙にオセロの松嶋尚美に菊池さんの顔が似ているせいか、それとも監督が「大人の女性」に興味がないからか、
妙にヌメヌメと芦田愛菜ちゃんだけが印象的に撮られているのよね、菊池凛子の子供時代役で。
あのリアルな生命体としての「ヌメヌメ」感が大人になった芦田愛菜ちゃん=菊池凛子にはない。
この映画は幼女が泣き喚くのを楽しむために観る映画なのかしら、
はてな界隈では宮崎駿の映画を観るたびに宮崎監督が「幼女好きだー!」とやたら叩かれる印象があるけど、
デル・トロ監督の方がよほどやばいじゃん、あからさまじゃん、と、本気で心配になりましたがな、
でもオタク界隈ではそれを叩く気配はない。「パシリム」と呼ばれるこの映画、評判いいらしいのよね、ネットのオタクには。
ならいっそ、オタクテイストに徹底的に媚びて菊池凛子ではなく、「キル・ビル」の「ゴーゴー夕張栗山千明を使えばいいのに、
ダーリンは「英語がダメなんでしょう」というが、なんの、なんの、妙な部分で日本語使ってますがな、
あの程度の英語ならトレーナー使えばすぐできるがな、なんて、まあ、ほかの仕事で忙しいんでしょう。
で、映画の内容としては、何の興味もない人間は2時間がぶっちゃけ、苦痛でしたわ、
同じ上映時間でも「風立ちぬ」はそうじゃないんで、(私は実はアニメも劇場で見るほど好きではない)
おばはんに退屈させず見せるって大事、と、なんつーか、どうも納得できない感があちこちに。
だって、なんであんなロボット運ぶのに、カトンボみたいなヘリ数機で持って行けますかな、
あんな軽量のヘリであの重量級ロボを運べるんならよほど科学が発達してるでしょ、何も二人の人間をガッチャンガッチャン、走らせなくても、
って、せめて座らせてやれよー、「マジンガーZ」でさえ、座って操縦してましたがな、
菊地凛子と主人公が揃って走ってるシーンは「お笑いか?」って思ってしまったわ、だれも、そこ、つっこまないの、って、
突っ込んでないのよねー、ほんで戦う「怪獣」が「ゴジラ」と「ガメラ」を足して二で割って、ちょっと「バルタン星人」かけてみました、みたいな、
アメリカ人向けに「エイリアン」風味もつけてみましたー、的な、その「怪獣」が出現したのがなんと2013年、
あら、やはり福島の放射能漏れが原因で出てきたのかしらねえ、とかって思わせたけど、なんと異次元からやってきた異星人が送ってくるものらしくて、
最終的にその異星人は地底にいるらしいんだけど、私は「いしいひさいち」の「地底人シリーズ」を思い出してしまいました、
デル・トロ監督、おそるべし、日本へのリスペクトはいしいひさいちの漫画にまで!なんちゃって、
とにかく、全てにおいて、腑に落ちない感、満載、
最終的に男手一つで育てた一人息子、もうすぐ死ぬようなおっちゃん共々死んで、それでよかったんか、お父ちゃん、
ネットのどこかで「育て方が悪かったのでいい歳してブルドッグしか友達のいないバカ息子」と書かれていたが、だからいいのか、父ちゃん、
あんた、よかった、よかった、で済ませる以上の打撃のはずだぜ、でも、それに関する情報は、なし。
ま、オタク映画をおばはんに見せるなってことですな。
「パシリム」で一番かっこよかったのは、映画館前に貼っていたそれぞれのロボットのポスターだけでした。
「ジプシーデインジャー見参!」的に全体を見せる場面がなかったのよね、日本のアニメは親切設計、と思いました。おしまい。