書庫を片付ける、、、

昨日から暖かいので我が家の極北の地、書庫にてダーリンの本を片付けている。これがまた終わらない作業で、、、(涙)
日当たりのいいリビングとは20度近く気温差があるんじゃないか、の書庫ではやはりダウンを着て手袋を付けて、ほとんど発掘作業に近いような
やっていると90年代から2000年代にかけて続く漫画とか、消えるかと思えば結構続いている漫画家とか、カラスヤサトシさんなんて
すぐ終わる漫画家と思っていたら、なんじゃこの本の数は、働きもんやのォ、となりには「俺はまだ本気を出していないぜ」って、いい加減、本気、出してください、
そこの一角にはファミレスで延々と話し続ける3人組漫画とか、その隣にえりちんの「描かないマンガ家」をそっと置きそうになったりして、
整理術はほぼ私の独断と偏見に基づいてやっております、まんがつながりとして「まんがかぞく」とか「ちゃんと描いてますからっ!」をそばに、、
これは2作品とも私は読んでないんですが。
女性漫画家コーナーを掘り起こすと私の苦手な西炯子が出てきて、最近「オトコ(字が変換できまへん)の一生」が完結して
私はこの作品を途中で投げてしまったものの、なぜこうもこの作品にうんざりするのか、パラッと完結編の筋を追ってわかる。
主人公が私とほぼ同世代であるにもかかわらず、姿形が少女漫画的に異様に「若い」、もう勘弁してくれというくらい。
そして、いわゆる「バリキャリ」であるにもかかわらず、結局、幸せは父親のような男性と深い理解を得て周囲にうらやまれるような豊かな結婚、出産をするってのが
「なんじゃそりゃ?」感を一層募らせる、
そういうものを否定してきた時代に生きてきたのを同世代であるがゆえに知っているものね、そういう結婚をする人間を見下してきた世代でしょうに、
それを今更思い出したように「やっぱりこれよね」って、もう少し「新しい生き方」って見つかりませんでしたかね?
「女の自立!」をわぁわぁ喚かれながら遠慮がちに結婚出産を20年以上前にやった私として聞きたくなる。
20年前と変わらないことをやっている「だめんずうぉーかー」と安彦麻理絵のコーナーにそっと置くわ、、、
痛い理由のもうひとつは、この主人公が「理想の結婚!」をするお話って、山岸凉子の「天人唐草」の主人公が見ている夢に思えるのよ、
あれは本当に痛い、強烈に痛い、で、書庫にて確認すると「天人唐草」の主人公はまだなんとたった「30歳」だったわ、
なんとなく40歳過ぎてる気がしてた、うわー、って感じ。より「オトコの一生」が痛い、妄想があまりに痛い。
この本が売れることも痛い、需要があること自体が痛い、、とか思いながら、書庫の終わらない作業は続くのであった、、