葬式雑記。

四十九日法要が終わって満中陰志も送りとりあえず一段落、、

と、言いたいところだが諸々の整理はこれからで、

実は昨年亡くなった実父の相続云々がまだ終わってない。

地元外在住者である長男が手掛けて一年、

「これは司法書士さんにお願いしよう!」がわかったそうで、

「自分でできる!」人はよほど法律関係に詳しい人ではないか、

書式は法務省かどこかにあるそうだが、やりかけて心が折れたらしい。

実家は妻と子供が三人、さほどの資産もないので相続税なんかかすりもしない。

私は異常な浪費家であった父親の借金がどこかから出てくるんじゃないかと

戦々恐々であったが10年以上アルコール依存でごたごただったので

さすがに借金を作る暇もなかった。本当に良かった。

今年はマイダーリンが初めから相談すべきところに行ってるので

税理士さんからもらってきたパンフレットに

「葬儀の費用は遺産から引ける、四十九日法要はダメ」とわざわざ明記しているのに

驚いた。あとでごたごたがあるのを回避するためなんだろう。

実家の葬儀諸々は私がどこでするかを決めたものの、ひと悶着あった。

実家の菩提寺は遠い遠い親戚(ほぼ他人)で実家から車で1時間ほど離れている。

拝みに来てもらうのはその寺でよいが、現在の住職が少々「生臭」で

商売上手と言おうか、最近はやりの「小さなお葬式」会社とかかわりがあるようで

秋とはいえまだ暑かった時期に死んだ父親の遺体を1時間余りかけて

自分のところに「わたし」が「手配」してもってこいという。

「小さなお葬式」会社なので移送手段はなかったようで、おばはん、そこでぶちぎれ。

夫を亡くして頼りない母は右往左往するばかりで私ははっきり「無理!」と

家の近くで病院からも近かった老舗葬儀屋に頼み、拝むのを住職にお願いした。

それだけでも戒名料だので葬儀屋に払った以上に払っているのに

いまだ生臭坊主は私に遺恨があるらしく、四十九日も1周忌もちくちく言う。

使わせたがった葬儀屋は「小さなお葬式」と銘打っているものの、

どうやら料金は「小さく」ないようでホンマにこの業界はどうかしている。

チェーンの参入もたいがいだが、個人運営の葬儀社もうしろ暗い。

生臭坊主が何を言おうが遺族は葬儀まで何回も行ったり来たりするのに

片道1時間かけていては今度はこちらの葬式が始まってしまう。

ただでさえ、親の死の間際に消耗させられているというのに。

生臭坊主のお小遣い稼ぎに協力するにはあまりにも場所が悪いんで、

我慢してもらうしかない。結果、帰省してくる兄弟には良かった。

私の判断は間違っていないので生臭坊主がありありと向けてくる

「嫁に行った身でありながら実家にでしゃばる娘」の視線を堂々と受け止めるわ。

葬儀にはこんな無駄な理不尽を飲み込まねばならない部分もあったりして。

ちなみにこの住職、アテクシより年下だけどな。

早くに先代が亡くなって今の住職の母親が相当なやりてでいろいろやってるらしい。

評判はいまいちだけど。

葬儀には水面下でこんな無駄な「戦い」もあるということをここに記録。

おわり。