雑談。

結婚式と言えば最近は「海外でする」をよく聞く。
二人で新婚旅行をかねて、披露宴は会費制のパーティで、
これが一番手間もかからずお金の有効利用が出来るように思う。
アメリカ人と結婚した知り合いがお互いの親族が会える中間地点の「ハワイ」で挙式したのを聞いた。
写真を見せてもらうと素敵な式だった。
私の兄弟たちがいい年なので時々結婚式に招かれることもあるが、祝儀だけを預けて出席を断ることが多い。
何度か「仲人」まで頼まれたこともあったが、それも断っている。
私の兄弟の考え方が極端なのかもしれないが、仕事上の付き合いはあくまで仕事上のみで、
仕事が出来なければ「退場」な職場にいるので、結婚式の仲人など情状酌量を求めるようなことには加担しない。
招待してくれた相手の親とも関係がある場合だけはしぶしぶ出席するようでそれも本音を言えば行きたくない。
幸か不幸か、マイダーリンはもう結婚する年齢の人と接触がないので、招かれることもなくなった。
一時期は毎週のように行ったこともあった。
結婚式はいわば二極化しているようで、盛大な結婚式と、親族の顔合わせ程度と、
盛大な結婚式は、大体「○○家と○○家が結婚しました!」の昔ながらの「お知らせ」をかねたものが多い。
特に自営業のお家同士の結婚式は華やかで、場所を変えて何度か催されることもある。
その手の結婚式準備で大変がっている花嫁に私はまだ出会ったことがない。
先日、国家資格を持ったパワーカップルが都内の超一流ホテルで盛大に挙げた式に親族が出席して、
それはそれはきらびやかな式で、それぞれのご親族も日本有数の肩書きをお持ちの方ばかりで、
まさに「ザ・ウェディング」であったと、式の準備は仕事で忙しい夫婦に代わってほぼ全て双方の両親が整えたそう。
夫婦が選んだのは式服と料理だけだったとか。
ところで、私が知る最も素敵な結婚式は留学先に行く前に入籍したカップルで、
まだお互い学生だから、式も婚約指輪もお互いに納得して「なしにする」ときめたところ、
それを知った新郎のおばあさまが由緒ある大粒の色石の指輪を新婦に与え
親族だけのお披露目の席で新婦がやはりご自身のおばあさまの振袖を着たなんとも「良家の子女の結婚」で、
お金があってもまねできない式だと感心した。
こういうカップルは渡航備前でも「結婚式の準備が大変!」とは言わないな。
人間、人生の節目にやたらと忙しがってはいけない、という学びをここに。出来の悪い私には身にしみる。