岡山の事件の続報について。メモ。

今朝の朝日新聞に岡山の連れ去り事件の続報があり、先日、「なぜ女児は逃げなかったか」などという愚問への丁寧な答えをしていた碓井氏が
容疑者が、被害者の少女を拘束しなくても「逃げても捕まえる」と言い聞かせていたやり方を「非常に巧妙なやり方」と指摘し、
「圧倒的な恐怖、絶望を強いられた女児は言う事に従う限り、命が保証される事を悟る。逃げたり抵抗しなかったりしたのはごく自然な防衛反応です」と話している。
これは本当にそのとおりだろう、しかも1週間以内に発見、保護されたからこそ、助かったのではないか。
それ以上になれば少女がパニックになることも考えられなくもない。
はじめこそ、大人しく従っていた少女が、緊張に耐え切れず、犯人が想定しない反応を起こし始めた時、この男が、少女に手をかけなかったという保証はどこにもない。
犯人宅の鍵を壊して突入するという思い切った手段に出た岡山警察の迅速さをもっと賞賛してもいいように思う、
多分「人権」問題に引っかかるんだろうが。
朝日新聞の記事は、そこまではいいとして、一番大きな見出しが「哲学愛した元院生 「表情が別人に」」であり、
まるで、「かわいそうな高学歴ワーキングプアが孤独に耐えかねてこんなことをした!」と言わんばかりだ。
私は彼の略歴を見て、余罪はほかにないのか、が非常に気になった。職歴はやはり「子供」が関係するものが多い。
秘される性犯罪被害に加害者が家庭教師だとか、塾講師だとか、よく噂されるものだが、
事件を隠された加害者は味をしめて最終的には、この手の事件を起こすものではないか、
大阪や兵庫、と他県にわたっているがゆえに分かりにくいのかもしれないが、余罪を徹底的に追求すれば、
「気の毒な高学歴ワーキングプア!」のような記事内容はかけないような気がする。どうも朝日新聞の記事は書き方が妙だ。
「カントを愛するようなインテリが!」って、カントは狂人の定番とばかり思っている私には全然説得力がない。
そもそも、法政大学を出て阪大・哲学の大学院に入るまでの職はなんだったか、法政大学からすぐに院に行ったとは考えられない年数が経歴にはあったりして、
大体、この年で、就職がうまくいかなかったとは考えられない、今なら、就活に失敗して不本意に大学院に残る人はいるだろうが、
しかもなぜ、理系の大学として有名な大阪大学の文系大学院で「哲学」なのか、
記事には同級生が順調に就職する中「学問の壁に突き当たる」とあったものの、私はそこになんの同情心も見いだせない、
多分、この手の犯罪を犯す人間は人生が順調に行っていたとしても、同じことをする。
このようにおかしな学歴のつけ方をした人間を妙に同情的な言葉で綴るのは、人道的でも何でもないだろう。
産経新聞以下のバカ記事だとしか私には思えない。
「表情が別人に」というのは環境のせいでもなんでもなく、性嗜好を周囲にあからさまに示さなかっただけの人間なのだから、
社会の中では誰にも彼は自分の本当の姿を見せなかった。
彼が本当の姿を見せるのは、徹底的に自分が支配できると考える、弱い存在に対してだけ。
その異常は「かわいそうな高学歴ワーキングプア」の図式では示せない。
加害者の異常さを否応なく見せられた被害者の少女が適切なカウンセリングを受けて一日も早く回復することを心から祈る。