今更ながら、「お節」の反省。

よしながふみの話が出てたんでうさうららさんのところに遊びに行った。私はよしながふみがよくわからん。
元々ボーイズラブが理解できない、どうしても「男が二人」となると「くっさー!」のイメージが、、(すみません)
それはともかく、食べるものの話を思い出したので今年のおせちの反省など。
昨日の検索記録に「黒豆、しわしわ」などと言う喧嘩うっとンか!なものがあって、黒豆も確かに失敗でしたが、
やはり今年でオーソドックスなおせちはやめにしようかと思うのでした。
ずっと「田舎」風のみっちりしたおせちを作ってきて、今年はやっと本塗りのお重を使うのはやめにして
冷蔵庫に入れられるのを買ったのだけれど、冷蔵庫に入れたお重を出していただくのは本当に味気ない。
本来は人の入らないしんと静かな和室において、常温でおいてあったお節を食べるのが「儀式」なんだよな、
「お節」を食べる、とは「神事」らしいし。私の習っている先生によると「行事食」とは必ずしもおいしくなくてもいいんだそう、
節句に食べるものは決まっていて、それはうまい、まずいの問題ではないと、
ただこういう「行事」があることを伝えられればいい、で割とその組み合わせは理にかなったモノが多いのだけど、
正月のお節に関しては、今の時代にはあってないものが多いように思うんだよな。
正直に言って一般的に手に入る食材は日本産ではないモノも多いし。(クワイは中国産が多い)
日本産にこだわることはないけど、なんでここまでしてお節?と思うしなあ、、
苦労のわりに感謝の少ないお節作りが嫌になった、と言うか、おいしく食べてもらえないものはもうやめよう、
我が家の味はそろっておいしく食べられるものだ、で、みっちり辰巳芳子風地味目お節はやめることに決定。
今までのは「これ、おいしい」というのだけ残して、冷蔵庫に入れておいてもおいしいもの、を追求しよう。
でも黒豆はリベンジ、これはやる、家の威信をかけてやる、誰も食べなくてもやる、ふふふのふ。(なんでそこまで、、)
今年初めて作ってよかったのは「分とく山」野崎さんの数の子レシピ、白味噌酒粕につけ込む奴です。
前もって作れて日持ちする。少ししか食べないものだし、これは便利、板前さんは色々考え出すもんだ。
そう言えば料亭の板前さんが前にお節の講座をしてくれたとき、言ってたのは
「すべてを少しづつ、食べきれる量を作る」「もう少しあったらいいな、が大事です」となるほどなあ、「残らない」がいいんだそう。
今年も煮物は残りましたわよ、、(涙)どう変えて出しても嫌な顔をされる、食べ物の神様ともったいないの神様が怒るんだよ!
焼き豚は焦がしたけど、好評でした。豚角煮は少々味が薄かった、あまりに醤油の減りが早くて怖かったのでしめが甘かった。
10年以上かかってやっと出た結論で、遅い、と言う気もしますが、
子供達も「お節」とはこういうもの、がわかってきたようなんで、来年からは変えます。
ところでうちの実家ではお雑煮が一日は鶏肉の入ったおすまし、二日目は白味噌、三日目は「潮汁」と呼ぶところもある、
伊勢エビの入った赤だしなんですが、これは、家族の好みを考えて私のばあちゃんがそう決めたらしい、
そんなモンなんでしょう。ちなみにダーリンママのご実家ではあん入りのお餅を雑煮にして食べるそうです。
ダーリンが大嫌いなので、私は一度も食べたことがありません。友達の家では何故か「ぶり」のあらが入るとか。
地方のお雑煮を調べると面白そうだな。昔を守る、のはもう無理がある、と最近思うのでした。
私が正月の食べ物で一番好きなのは「七草がゆ」でした。これを食べると癒される、、、(なんで?)