山口メンバーは引退してしまったか、正しい決断に思う。
願わくば、二度と酒に手を出さないように、いっそ出家をしたらどうか、たぶん、戒律に頼るしか、酒はやめられない。
「アルコール依存症」を家族が病んで、知った現実は、ほとんどの人間が治ることなく死んで行く、
治らないまま、壊れたまま、生き続けるのとどちらがましか、と言えば、いっそ死んだほうがましだと私は迷いなくいえる。
アルコール依存の家族の悲惨はあまり知られていないかもしれないが、内外から責められることにある。
病人からはもちろん、病人の周囲の人間、時に医療関係者からも、暴言をはかれること、多々。
依存症の家族会で私が一番悲惨だと思ったのは、自分の子供がその病に侵された両親、
子供は親を罵り、子供の味方のつもりの人間までも親を罵る、
「毒親がぁー!」と言ってる人間のどの程度が、その手の心の病であることか、
ぼろぼろの親の悲惨を見ると、まだ、私の場合、親でよかった、とすら思えてしまう。
私は親に「早く死ね」と思うだけで済むからね。
親不孝モノなのは重々承知、もう私にはこの道しか、精神の安定を図る手段がない。
山口メンバーの親御さんはどれほどこの先苦しむんだろうか、と思うと涙しかない。
辛いことは色々あるが、私がいまだに深い憎悪を向けているのが、
離れて暮らす兄弟が、まだ父親が本格的に病院にお世話になる前に
「そんなに好きなお酒を飲んで死ねるなら、それでいいじゃないか」と私にその世話を押し付けてきたこと。
彼らはお酒で簡単に死ねると信じているが、そんなことはないから、面倒なのだよ、
それから7年以上、まだ死んでないよ、あんたたちの父親は、と私は言いたくてしかたがない。
あの時、もっと真剣に病気に向き合ってくれたなら、私たちはこんなにだらだら苦しめられずに済んだと思っている。
だらだら飲むのを容認して、それが「親孝行」のように信じていた。
「呑んで死ねるならいいじゃないか」って、死なないで、死ぬほど苦しんで、何度も何度も救急車のお世話になって、
医療関係の人からも冷ややかに突き放されて、時には罵られることもあって、
それに付き合った私の精神が壊れる前に酒をほとんど口にしない私の肝臓が壊れた。私はずっと服薬を続けている。
今でも数値はあれほど飲んだ父親のほうが良いくらいだ。
救急病院で、よくしてくれた先生がポツリと「私たちは、治ろうと思っていない病人は治せないんですよ」と言って、
本当に申し訳ないと思った。
元々精神の安定を欠いている母親は、その先生に執着して依存しようとして、非常に迷惑かけたと思う。
時々、医師の中には神様のようにすばらしい人がいるが、その人に仕事が集中するんだろうと感じた。
その後、アルコール依存の専門病院に措置入院を決めたので、その先生には会っていない。
「治療をさせない」家族が直接かかわる家族の一番の敵になる。
でも、親にとっては、自分たちに甘い子供のほうが「親孝行」に思うのだよね。
私はそれを忘れない年寄りでいたいと心から願う。いやはや、山口君の件は本当に私には痛い。
ところで、ネットで結構な数、特に「意識高い素敵ツィッター女子」が女子高生を叩いているのを見かけたが
私は、高校生に落ち度があるとしても、その失敗は、自分の親くらいのオッサンに迫られてトイレに逃げ込まなければいけない
恐ろしい経験で、じゅうぶん罰は受けていると思っている。
親の言うことを聞かないのが独立と信じきっている独立心旺盛な女子高生が世間から過剰に責められるいわれはない。
母親に助けを求めるまだ子供でしかないどこにでもいる高校生に大きな怪我がなかったことを私は心から祈っている。
おっぱいが少々大きくなったところで、まだまだ子供は世間にはありふれているのだよね。
それを知らない「大人」がいるのが大問題だ、終わり。