昨日の増田は、思いのほか多くのブクマがついて、星を集めたブコメより「いっちょかみ」コメントが面白かった。
「豊かさ」の定義は様々であるな、と考えさせられる。
「豊かさ」の定義は年代によっても違うんじゃないか、
20代の考える「豊か」とその親世代である50代の「豊かさ」は明らかに差があるだろうしね。
まだ20代では「豊かさ」の定義までは行き着かないか。「豊かさ」を考えるのは30代くらいからか。
バブル世代である私にとってはわかりやすい「ブランド爆買い」が20代であったので、その定義を考える機会は多かったかも。
と思っていたら、ホットエントリにいまどきの学生がかつて日本人が爆買いしていたのを信じない、なんてエントリがあったが、
親から聞いてないかな、少なくともこの10年くらい、上京して爆買い中国人一家を見かけるたびに、
「バブルのころはね、日本人もやってたんだよ」と私は娘たちに言い聞かせたわ、
「へー」とあまり興味はなさそうだったが、アジア人たちの爆買いに偏見は持たなかったよう。
子供たちの生活に特に不便があるわけではないしね。
あいにく、バブル時期にお金を持っていたわけではなかったので、私は爆買いをしたことはなかったけれど、
(あったらしたかったわ、、、(涙))英国滞在中に、フォトナムアンドメイソンに観光がてらみやげ物を探しに出かけたら
当時(たぶん)半地下にあった紅茶コーナーには日本人しかいなくて、
しかも、順番待ちなんて聞いたことがない、身なりのいい、おそらくはどこかの商社マンらしきおっさんが
ゴールドカードを振りかざして(昔は、プラチナやブラックはなかった)私を押しのけ、
端麗な容姿の白人男性店員に「だからアップルティーオンリーって言ってるだろうが!」と怒鳴ったことを覚えている。
あっけにとられる私のほうにおもむろに向き直って「紅茶ですか、マダム?」とにっこり笑った男性店員が忘れがたい。
私よりも大量に買うだろうそのおっさんを差し置いて、たった二つのティーバックセットを選んで綺麗にラッピングをしてくれた、
その親切は、むしろこれ見よがしにオッサンを馬鹿にしていて、私としてはやや苦い思い出でもある。
あの日本人男性の傲岸不遜は何に裏打ちされたものだったか、やはりバブル景気だったんだろうなあ、
あの張り切り親父は今頃何をしているか、
最近、私は異様に沸点の低い70代男性をよく見かけるので、たぶん彼もこうなってるんだろうな。
彼らが体を張ってきた恩恵を私も多少なりは受けているだろうから、責める気にはなれない。
かわいそうな世代の人たちだと思う。でも正直、車の運転は早めにあきらめて、と思うなあ。
あの「オレ様」運転は異様だわ。
それはともかく、私は中国人一家の爆買いを眺めるのが好きだったりする。
数年前、ビックロで絵に書いたような中国人一家が山ほどの炊飯器とドライヤーを
カート一杯に積んで大声で話しているのを見かけて気持ちがいいほど買うな、と感心した。
転売目的ほどの数ではないので、たぶん、誰かに買って帰るんだろう。
故郷にそれを待っている人がたくさんいるのはある意味「豊か」と思う。
それに、かつて同胞である小娘の私を押しのけたオッサンのような、自国の人間に対して傍若無人な中国人を
私はまだ見たことがないので、中国人のほうがマナーは遥かにましかもしれない。
「豊かさ」っていろんなところで見えるよな、終わり。