「これなんぼ?」文化と「宵越しの金はもたねえ!」文化。

上の娘が東京暮らしを初めて5年目。東と西の文化の差を一言で示せばタイトルになるな。
東京人はなぜか「お金」のことを聞いたり聞かれたりするのに敏感な人が多いのよね、、
特に「家賃」はデリケートなようで、つまりどこに住んでいるかで社会階層がわかる!な、
これはほかの都会でもそうだとは思うけれど、東京都内が特にひどい気がするな、家賃で「人」を選ぶのよ、だから我が家も娘にはお家賃を補助している、
女の子の一人暮らしは用心に用心を重ねても、親としてはやりすぎた感はないわ、、(涙)
それはともかく、東京でも不動産業や転勤族の人を多く相手にする人は家賃の話をするのに抵抗はないものの、
都内では婉曲に相手を知るためには「どこに住んでんの?」が穏便と考えられているよう、それも失礼な質問だけれど。
私の目から見ると、東京の人間は随分と「見栄っ張り」だと思うことが多くて、それはおそらくは東京が3代以上前から故郷、みたいな人より、
地方から出てきた人間が多いせいじゃないか、特に「持っているもの」「着ているもの」で判断されるのよね。
どこでもある程度そうだろうけど、東京ほどあからさまな場所を私は知らないわ。
ただ、関西の都市の場合、ものすごく気合を入れないといけない場所は初めから「一見さんお断り」になっていることが多い気がする、
「ここまで来られるんやったら、何着とっても、何持っとっても、かましまへん」って感じで、それはそれで複雑な文化なのだよね、
東京の場合、馬鹿正直、というか、大阪以上に実は「お金でなんでも買えまっせ」のように思うなあ、だからこそ、お金の話を隠したがる、
ここ数年頻繁に上京するようになってそう思うようになった。
不思議なのは「都内じゃなければ横浜でも有効、でも川崎はダメ」みたいな感覚があったりして、
それを言う人がさほどもいいところに住んでいるわけではないのがより「謎」なのだよね。
以前、ネットで「年収500万超えたから外車を買う」なんてのを読んで、「そんな馬鹿な」と思ったが、
都内に住む私の兄弟にそれを話すと、「そういう人はいっぱいいる」そうで、
実家が東京で、その年収全てがお小遣いなら、それもありだろうが、年収500万ででBMだの、ベンツだの、
駐車料金、税金、保険、メンテナンス料にいくらかかるか知ってるのか?って不思議でしょうがない。
でも「ステイタス」にこだわるのよね、、、不況で転落する人が都内で特に多いのはなぜかよくわかる気がするわ。
「なんちゃって、ホワイトカラー」が多い街で、かつ「宵越しの金はもたねぇ」なので、ちょっと景気が良くなると、すぐ使っちゃう人が多いので、
東京はほかの都市に比べたら、景気の戻りは早いですな、関西の都市は用心深い人が多いのでなかなか景気は戻らない。
「これなんぼ?」と聞くのにためらいのない文化は、みんなが用心深いから、かも。
特にオチのない東西文化雑感で済みません。