はて。

さきほど、ネットで時々見かける人が書いた本の書評を読んで、こんな、初めて聞くような出版社の本に突っ込んでもなあ、、
どこ、それ、自費出版の会社?みたいなところの本をわざわざ買って文句言うのって、どうよ?と、
これもひょっとして炎上商法なのかしら、怖いわね、ネット、と思ったのでした。
私も「これは自費出版レベルだろ!」と思わず投げ捨てたい本をどれほど読んできたことか。(涙)
「借りて」じゃなく「買った」本だと憎しみ数万倍、ネットで誰でも書ける、がこの手の本の出版に拍車をかけたのかね。
ネットで読むにしては、そこそこのものを本にしたら、書いた人間がなぜか「識者」を名乗るようになって、というようなパターンも見てきたな、
最終的には、やはりネット人も旧メディアに乗るんだろう。
山本一郎がテレビのコメンテイターをしているように、ネットで書く人間の「あがり」は「紙の本」を出す、なのか。
一部ではまるで宗教の教祖様のように祭り上げられているかつて私が「玉ねぎ男」と評した人物も、何故か自分の人生を語る本を出しているし、
私はネットでウゴウゴ書いてる人間の人生を本で語られて、それを感心して読む人が多くいるのに本当に驚いたわ、大丈夫?日本、みたいな。
しかし、考えてみれば、香山リカのような、週刊誌で読むにはそれなりに評価できても、一度「書籍」として出されたものをまとめて読むと、
「なーんやそりゃ」みたいなライターもいるわけだから、「書く」業界、とはそういうものかもしれないな。
で、香山リカはほぼ毎週のように新書を出している時期があったような、誰が読むの、誰が買うの、と思っちゃったな。
同じようにネットで読むには「ふーん」とそこそこ感心できても、「書籍」でまとめて読むと「はて?」なんてものも山のようにあって、
読み捨てられるものが「週刊誌」か「ネット」か、に変わっただけかな?
それを思うと、柳美里の原稿不払い問題も背景に何があるか、わかるような。
雑誌は「機会」を与えるだけですよ、って感じなのかな?お金儲けは別口でやってね、みたいな。
誰も知らない出版社の自費出版みたいな本を読んで、これは出しちゃいかん本!というのは、なんだかなあ。
自費出版といえば、今朝日新聞林真理子がそれをテーマに書いている連載小説が面白い。
「本を出したい欲」というのは生臭いなあ、それを商売にする方も怖いなあ、と思いつつ読んでいる。
林真理子はやはり「プロ」なんだな、それでもこの人を「認めない!」人がアホみたいな本を持ち上げたりするのを見るのだよな。
ネットには山ほどの自称「文筆業者」がいて、ひょっとして「読む」人より「書く」人の方が多いんじゃないか、と思う今日この頃。
「何者かになる!」に「書く」は一番安上がりな方法なんだろうな。