「毒」な婚活。

世の中やたらと「毒」親だとか「毒」なんとかの言葉がある割に

「毒」就活業者とか「毒」婚活業者の言葉がないのを不思議に思っている。

「婚活サービス!」と言いつつ、実際は手軽な女漁りの道具のアプリであったり、

「婚活アドバイザー!」は「セックスを早くしてみたら結婚できる!(かも)」

なんて、梅毒が蔓延するはずだよな、この手の業者はもう一掃してほしい。

先日、まだ20代半ばだというのに結婚相談所に登録してみたお嬢さんの話を

聞いて戦慄。安定した職業についてお顔も大変かわいい。

ただ女性ばかりの環境でずっとぬくぬくとしてきたのでふと気が付けば

彼氏いない歴=年齢でこのままではいけないんじゃないか、と危機感を持って

自分を追い込むためにも結婚相談所に大金を支払って登録と頑張ってみたものの、

相談所に登録するまでは無茶苦茶面倒見がよかった担当者が登録した途端、

「自分は営業なんで~後はカウンセラーに~」と放り投げられ

そのカウンセラーというのがなぜか「しばらく担当できません!」と

「心の病」でお休みされるとか。本人も驚いたし、親御さんも驚いたので

そんなところはさっさとやめなさい、と親御さんは言ってみたものの、

入ってみたからできるだけやってみる!と数か月、やってみたものの、

復帰してもカウンセラーが全く頼りにならず、

だれを申し込んでものらりくらりとマッチングの努力をしてくれない。

数か月たっても誰にも会えないままお金だけが出ていくので

「やめる!」と言ったとたんに「マッチしましたー!」と連絡が来たものの

退会の意思は固くやめて、もう結婚すること自体が嫌になってしまった。

「半年登録して1度も誰とも会わなかったって、どういうこと?」と

別に年収1千万以上だとか、身長が高くなければ、とかなどはなく、

自分と同じ国立大学卒の人を探していただけなのにそのカウンセラーが勧めてくるのは

国立大卒ではない40代、下手したら50間近のじいさんばかりで

「ぜひ会いたいと言ってる!」と言っても

20代半ばの女の子が40半ば過ぎのおっさんになんで会いたいと思うか、

しつこく何度もすすめてきたのがバツありの50過ぎ男だったそうで、

ここ、ネットでよく宣伝されている、ツィッターでも「おすすめ!」なんて

出てくる大手だからね。IBJ(だったか?)の加盟店でもあったりして、

それでこれかー!と話を聞いて戦々恐々となったおばはんたちなのであった。

ちゃんとお金を払っているというのに、全くカウンセラーが仕事をしない、

毎月2万円近くの「会費」は支払わなければならず

成婚料は「10万」といったところで、

そんなの半年以上登録させておいた方が結婚させるよりも儲かるやんけ、ってことで、

「幸せじゃない結婚をするよりは一人でいた方がまし」と

私ら母親の会では結論が出て

「婚活」業者撲滅運動でも起こそうかの話になったのでした。

若い女の子たちはそこにいるだけでなんと有象無象の食い物にされていることか。

その若さを無駄に「餌」に使われてその上お金まで取られる。

結婚相談所の成婚率とは1割にも満たないそうで、

要は成婚しても特に相談所の「利」にはならない。

ずるずると「年会費」「更新料」「月会費」をとり続けた方が

はるかに儲けられる。会員たちは「養分」でしかない。

昔の「お見合いおばちゃん」は「会わせてなんぼ」で

男女が「会う」ことになって双方から5千円ほどを受け取り

成婚すれば30万円以上、自分の大きな儲けになるので、

お見合いおばちゃんはせっせと頑張った。

お金をとった分だけちゃんと仕事もやっていた人たちだけれど、

そこに割り込んだ自称「婚活」業者が、金だけとって仕事をしない、

これが、今の未婚率上昇の一因だと私は考えている。

ろくでもない大手業者が多すぎだ。

と言って、小さいところもどれほどできるか知らないし、

おそらく似たり寄ったりの悪質さではないか、

結婚させるより「結婚できなかった男女」を量産して

「結婚できなかった高望み男女たち」と一部の人間を代表にして

騒いでいれば被害者たちは文句は言えない。

「婚活業」とは人と人を会わせてなんぼ、人の要望にある程度は応えてなんぼ、

20代半ばのしっかりした職業の女の子に50前後の大した稼ぎもないのに

子供が欲しい、介護要員も必要、もちろん嫁の稼ぎは俺のもの!みたいなアホな男を

適当にあてがって結婚をあきらめさせるのが仕事ではないはずだ。

国会でショーもないことでグダグダ騒ぐより、本気で少子化をどうにかしたいなら

こんな業者を駆逐するようにしてはどうか。

統一教会が駆逐できなかったように、この業界も「なあなあ」があるんでしょうな。

ホンマ腹立つ。おわり。