現在話題になっている微妙な設定の「萌え絵」を
どこかの鄙びた温泉地で見かけた記憶があって、
「こんなド昭和なものが今でもなあ」と私は思ったが、
一緒にいた20代の娘が険しい顔をして
「気持ちが悪い」「こんなところ来たくない」と言ったのを思い出した。
私は昭和の人間なので「おっさんのドリーム、、」としげしげ眺めてしまって
娘がものすごくいやそうな顔をしたのでやめた。
この度、あれが最近に作られたものだと知り、驚いている。
考えてみればもし昭和に出来てたとしたら「劇画調」で「萌え絵」ではないわな。
昭和に生まれた私などは鈍感にできているので気持ち悪さを、
20代の娘ほど強く感じることがないものの、娘にとっては
自分が浴衣姿という薄着でうろうろする場に「アキハバラ」を感じさせるような看板は
不快感を覚えるのだろう。私が見たのは「プ〇キュア」っぽい感じではなかったしな。
平成生まれの若い女性は私のように「日活ロマンポルノ」のあからさまな立て看板が
幼児が3輪車で通りがかるところに置いてあった時代に育ったわけではないので、
性的なものを想起させるイメージにはかなり敏感だ。
男性しか行かないような温泉街であの手のが置かれるのは構わないが、
比較的健全な、若い女の子が母親と行くような温泉においてあるのは、
ちょっとどうかと、でも私たちが泊まったホテルでは
「なんとなく片付けそびれておいてます」の看板だったような、
あれを何らかの「お付き合い」で置かされているところでは
今回の件で「やれやれ引き上げられる」とほっとしていたりして。
ああいうのは少なくとも家族向けの温泉宿ではやめたほうが良い、が
私の考えであった。
平成の公教育を受けている私の娘は「ありえない!」と徹底拒否なんで、
将来家族で温泉に楽しく来てもらいたい希望があるのならば気を使った方が良いね。
もう少し若手の、平成生まれの女性の視点で考えられなかったか、
「こんなもんだろ」となかにいる人は思ってしまうものかね?
そういうのは結構怖いことだ。おわり。