奨学金借金の悲劇。

はてなでは「奨学金がぁ~毒親がぁ~養分にされてぇ~」がしょっちゅう上がるが

現実世界で私がよく聞く奨学金の悲劇は子供の保証人になった親が

奨学金を返済させられる悲劇で、もともと兄弟が多く地元以外に行くなら国立で、と

言われていたにもかかわらず、どーしても東京の大学に行きたい!と

奨学金を借りて社会人になったら自分で返すからと、親はそれを信じて許したものの

就職しても全然返済しない。督促状が親に届いて驚いて連絡すると、

自分が行った東京の私立大学で奨学金を返している人間なんて一人もいない、

そんなことをさせようとするお前たちは毒親だとののしられたりして、

仕方がないので老後資金を返済に充てて四苦八苦。

多分この手の子供は親の老後のことなんか考えもしないので

何かあれば「親の養分にされる!」とネットで叫ぶんだろう。

しかし世の中「はずれ」の子供ばかりではないので、

親が自分の兄弟の金銭問題で苦労するのをまじかで見て気の毒に思うのか、

下の子供は地元に残ったり頑張って国公立大学に入ったりして、

何とかなっているご家庭が多かったりする。

この手のどうしようもない阿呆は東京の私大に進学した連中に多くて

あまり地方の国公立では聞いたことがない。

地方の国立大学生の場合、「4年でマックス200万まで」の合言葉があって

それ以上になったらいったん休学して稼いでから復学したほうがまし、の

まともな金銭感覚を持ったちゃんとした子が多い。

有益な奨学金情報も共有しあって借り換えも頻繁に行ったりして

バイトで学生時代に奨学金を完済する子もいる。

何故か、東京に行った組が妙に「意識高い系」になって

「地元では底辺でぇ」だの「毒親がぁ」だのとネットみたいなことを

言い出しがちなのは何らかの法則でもあるのか。

子供の将来に傷をつけたくないからと一生懸命奨学金を返済する親を

毒親呼ばわりする子供がいると聞いてびっくり仰天、

私の直接の知り合いに、仕方がなく子供の代わりに奨学金を返済したのに、

今度は別の借金をした、と親に泣きついてきたのがいて、

毒親呼ばわりしてきたくせに、親が借金を肩代わりしてくれたのに味をしめたのか、

ちゃんとしたところに勤めているのに身の丈以上の生活をしているようで、

貯金はおろか、借金まで作るとは、聞いていると泣けてくる。

上の娘と同じ東京の空の下で生活しているというのに、

うちの娘は一人暮らしの高い家賃を払いながらもちゃんと年収分の貯金は

できているのでしみじみ、娘がいかに親孝行ものであるか、よくわかる。

うちは二人とも、一度として無心してきたことがないのだよな。

当たり前のことが当たり前にできる子どもたちであるのにあらためて感謝。

彼女たちの周囲もほとんどがそうなんで友達は選ばないとね。

ネットで大学を出してもらっているにもかかわらず、毒親呼ばわりしている子供って

実はとんでもない親不孝をしている連中じゃないかと感じているおばはんであった。

おわり。