ドラマ雑記。

今週で「おちょやん」が終わって新しい朝ドラはマイダーリンお気に入りの

清原果耶ちゃんになるものの引き続き見るかどうかは未定。

この先、上白石萌音ちゃんと黒島結菜ちゃんも続くことだし、いったん休もうか。

NHKドラマは録画で見始めた「今ここにある危機とぼくの好感度について」が面白い。

一筋縄ではいかない大学理事たちを演じる俳優陣が豪華で、

國村隼岩松了斉木しげる温水洋一古舘寛治

この集団がいるというだけで、

何かよからぬことが起こりそうな、何もなくても何かありそうな、

彼らを相手に綺麗なお顔と「好感度」だけで生きてきたひ弱な主人公を

松坂桃李君が見事に演じている。

追いつめられると本音がボロボロ出てしまうのが今どきの「若者!」で

その頼りなさが愛らしい。

ほかに主人公の直接の上司が渡辺いっけい、大学の恩師で学長が松重豊

学長のやりて秘書が安藤玉恵、反骨で孤高の大学教授を高橋和也たちが

さほどの屈折もなくすくすく育ってきた主人公を際立たせて面白い。

主人公がひたすら気にする「好感度」について、思い出したのが

娘の同期で婚活アプリを悪用して遊びくるっている阿呆もまた、

「これからの俺の好感度を上げる方法!」を、

本命元彼女とよりを戻す方法や婚活アプリの活用術の合間に

差し込んできたようで今どきの若者で小才のある子は

「自分の好感度!」を上げる努力をするらしい。

彼は「今の自分はまだ若くてかわいい、ちょっとひょうきんでもてるけど

25過ぎたらいつまでもこのままじゃいけないと思っている」

「俺の路線の変え方」はどのようにするべきか、などと相談してきて

こういう子だから、アプリでモテるし、友達付き合いもふつうにある。

「好感度を意識する!」がこれからの若者のあるべき姿か。

NHKドラマはそんなイマドキ若者の意識を上手にくみ取っている。

脚本家は「カーネーション」の渡辺文さん、時代を鋭く切り取る感じがすごい。

毎週楽しみになった。お勧め度は星5つ。おわり。