ドラマ感想「ロンドン 追うもの 追われるもの」

ミステリチャンネルで一気放送した「ロンドン 追うもの 追われるもの」は

主人公の一人である黒人俳優が大変良かった。

彼の設定が「さらわれた少年兵士のその後」なので

それらしく哀愁感漂う繊細な表情とたたずまいが物語を引き立てる。

この作品は、追うものも追われるものも男性黒人、女性白人のカップルで

最近の「ポリティカルコレクトネス」に応じた作りになっている。

その設定は物語にはあまりかかわらないので、必要だったかと思われたりして、

そして私は追うものの一人である女性警察官の過剰さに辟易としてしまった。

「無骨な乱暴者でかつ薬物依存者の女性警官」なんて、なんだかなあ、

それに対応する「バディ」が温厚でインテリの黒人警官ってなあ。

その「物語」はともかく、破天荒で謎の多い美貌の若い白人女性と

彼女に魅入られた傷ついた魂を持つ若い黒人男性のカップルが

お決まりの「破滅」に突き進む話で、逃げ切れるか、逃げ切れないか、の展開は

それなりにスリリング。

英国ドラマ作品によくある「続編が、できるかも!」な終わりがいかにも「らしい」。

ただ、私はあの女性警官の演技はやりすぎに思われるので、続くかどうか、

この作品は最初に書いたように主に追われる黒人男性俳優の魅力で持っている。

もう一人の主人公の女の子はかわいくて不気味で魅力的だった。

名前はハーマイオニー・コーフィールド、スターウォーズに端役で出ているらしい。

私には高評価の黒人俳優はこれが最初の代表作の新人で

名前は「ディポ・オラ」、英語で検索したものの詳しいプロフィールは不明。

魅力的な容姿なのでこれからよく出てくるようになるのかも。

出身国すらも非公表というのが謎めく。単に売れてないからかもしれないが。

お勧め度は星三つかな?全6話なので気軽に見られる。おわり。