世の中には、良く知らなければ一見「出来が良い!」と思わせる経歴があって、
文系で有名な大学になぜか付属品のようについている理系学部だとか、
その反対の理系がメインの大学の文系学部とか、
一応旧帝大ではあるけれど、何のために作ったんだかよくわからない学科と思ったら
実は良家の帰国子女ばかりがたむろっているところであったり、
「工学」とつくから一見「理系」に見えるんだけど
それに「応用何とか」があるとやってることは実は経済系だったり、
「名前だけはよく知られているけれど、中では微妙な立ち位置の学科」卒業者が
「我こそは〇〇大学の代表者!」のような顔をして、
実際はあまりの出来の悪さに大学全体のイメージを損なったり、
こういう「ふわっとした学歴」を持った人間たちの問題を
そろそろ世間は指摘するべきではないか、とかねがね思っているんだけど、
いち早く社会の問題を指摘するべきネットが、
実のところこの手の「ふわっとした学歴」の人間が相当数跳梁跋扈するところで
そもそも「システムエンジニア」って本当は「エンジニアじゃないから」と
ゴリゴリの機械工学をおさめたうちの娘なんかは言うのだよな、
「工学って本当は実際にモノを作る勉強で、そのモノを使った中での
システム構築は本当は文系の仕事なんだけど、あまり知られてないね」と
「システム」と「エンジニア」の言葉は本質的には相反する概念であると
考えているようで、なるほど、と思ったりすることがある。
脱線してしまったが、ふわっとした学歴を持っているけれど、現実には何もできない、
そういう人間が増えすぎているのはもっと知られるべきじゃないか。
なんとなく「できる!」ように見せているけれど、実際は何もできない。
ふわっとした学歴の人間よりははるかに高専卒の人間とか、
いっそ、工業高校卒業の人間のほうが役に立つ、
そういうことをここ数年、見てきたりして、なんか暗澹たる思いに駆られる。
それなりの大卒・院卒を標榜する人間が実際は高卒の子よりも下、
みたいな事実、もっと知られるべきに思うおばはんであった。おわり。