若者叩きと老害と。

先日テレビで「イマドキの若者は海外に行こうとしない!」なんて

バブル脳以下の言説を弄しているのを見かけて、

誰とは書かないが、これを言ってた連中って、

結婚を数回しても子供を作らなかった連中ばかりで

早めに○んで、と心から。

イマドキの若者のどこにそんなお金があるんだろうか?

お金もなしに飛び出して悲惨な目にあったら、

命を落としていても「無謀な行為!」なんて責め立てるのに

それでも「海外に出て行かないイマドキの若者はなっとらん!」って

要は自分以外の人間が気に入らない、

もっと言えば若者が「若い」というだけで気に入らない、

老害そのものであるの認識のなさ、もっと言えば世間の狭さに泣ける。

いまや、旧帝大であっても工学部の学部卒で文転就職をする人間が増えている。

その最大の理由が「金」であることを全速力で老害たちは無視をする。

地方の国立大生のほとんどが奨学金借金を利用しているというのに

それ以上の借金を抱えさせてまで、海外に出る理由ってありますかね?

私が昨日「リクルートスーツの黒は礼服の黒と違う」なんて言説にむかついたのは

何で今お金のない若者に式服を買わせようとするショーもない「礼節」を

当然のように求める輩がいるのか、

そもそもリクスー以外にスーツを必要とする職につける学生がどの程度いるのか、

お前、小一時間小突き回しながらねちねち責め立ててやろうか、

一人暮らしの若者がさして着る機会のないスーツを用意するスペースを

狭い部屋のクローゼットに用意させるのが「本当の礼節!」なのか、

私は明らかにリクスーで社葬の手伝いをする若者は素敵だと思うが、

世の中の人間はそうではないのか、

はてなの阿呆が激馬鹿なのか、判断しかねる。

はてなに、昭和において来い、な感覚を持つ老害が多いのはよくわかったが。

若者には金がないのが常識で、その中でもやりくりしてよくがんばっていると

私はかねがね感心して彼らが今努力する以上のことを求めないのが

本当の「大人の礼節」だと信じているが、テレビもはてなもそうではないらしい。

私はしみじみ思うんだが、

「本当の黒」を出すために白生地から選んでまず藍の色から染めて

そこから何度も黒を繰り返し染める、

そんな生地の礼服を持つ人間はこの世の中、どの程度いるのか、

「本当の礼服の黒はリクルートスーツの黒とは違う!」と言う人間は

当然その漆黒の服をもっているんだろうな、

それから役職に応じて礼服も変えるんだろうな、

少なくとも5着以上黒のスーツを持っているんだろうな、と聞きたい。

葬式の黒と結婚式の黒は本当は違うくらいは当たり前に知ってるだろうな、

叙勲だのの黒もまた違うのを用意できるんだろうな、

当然、家の格式によって葬式の黒も変えているんだろうな、と聞きたい。

中途半端な「礼節」を振りかざして、若者いじめをする奴は

早めに○ね、とだけ。なーにが「本当の礼節」じゃあ、ほんま、腹立つ。

おわり。