「ザ・トレンチ」は下に着る服を選ぶ、を先日学んだが、
このおトレンチ様、他にも色々とうるさい。
私がもう何年も愛用しているレーヨン素材で淡いピンクの混じる
「ヒョウ柄」ストールを断固拒否する。
「はぁ?あなた、こんな安っぽいゴミをアテクシに合わせる?」みたいな
このふんわりストールを私は毎春、この時期にだけ巻いているというのに、
気さくなユ○クロのコートには実によく合うというのに、
全然、似合わん。
しかもこのおトレンチ様、自分と同じブランドの
花柄レーヨンストールさえ、しぶしぶ、といった感じで
唯一「まあ、つかってやらんでもない」なのが、
私が年中持ち歩いているシルクとカシミヤ混紡のストールで
これも同ブランド作故のよしみか、じゃあ、花柄も認めてやれよ、
何?「レーヨン」じゃだめ?って、お前、性格悪いな、
と、私は鏡の前でぶつぶつ。
こうも高飛車な服がこの世にあろうとは、
いかにだらだらと人生を歩んできたか、反省するわ。
そしてこのおトレンチ様は私が恐ろしくて人生で持ち出したのが数度という
「ザ・ケリー」さまがしっくり来る。
「モノ」と言うのは「ヒト」もあわせるものも選ぶのね、、、(涙)
しかし、「あう」モノを合わせた結果は強力で、
いい加減に生きてきただらしないおばはんをそれなりに見せてくれる。
「ザ・探偵」パンツを合わせず、
カシミヤ混紡の薄い生地のワンピースと、ストール、内縫い32ケリーで
「ザ・奥様」に仕上げてくれる。
と言うわけで、おとなしく「ザ・トレンチ」様のご機嫌を伺いつつ、
出かけることにするざんす。
まあ、そういう場面も必要なのでな。
しかし、私はやはり春色ピンクの混ざる気さくなヒョウ柄ストール(5000円)を
こよなく愛しているのであった、、捨てないわよ、トレンチが何を言おうと。終わり。