雑談。

朝日新聞に「博士課程」についての記事があって「足の裏の米粒」とは、それがわかってるなら、どうにかすれば良いのに、と。
つまりは「博士課程に行っても食ってけない」ってことで、何をいまさら記事にするようなことか、
工学部の娘の前の研究室に博士課程の人が二人いたが、二人とも「やんごとなきお家」の人たちだったそうで、
まあ、食って行く心配のない人間だけが、博士課程に進むのが常識と言うべきか、
「やんごとなきお家」の方だから、海外渡航も全て自費で済ませる、ある意味研究室にとってはありがたい存在だったそうで、
無事博士課程をとられて、就職先も大変良いところにされたようで、やはり「やんごとなきパワーか」
これの一部をとって「博士課程に行っても優秀なら就職先もある!」としてはいけないのよ、、(涙)世の中そんなもん。
ネットでは本当か嘘か、一流企業にコネ入社をツイッターでばらした女子大生がいたとかで、
いや、それに怒るほうがダメでしょ、つまり一流企業で文系就職できる人間とはそういう「コネ」の人間ばかりだと、
あきらめて別を当たれ、と言うことよ、、、夢のネタ元はたいてい、一番重要な部分が抜けている。
ところで現在院生1年の下の娘は研究室をかわったので、1年遅れた分を朝から晩まで勉強して取り戻そうとしている。
そのストレスで、母ちゃんにあたりまくり、「そもそも、私、院に進学する必要ってあったかな?」と、
工学部の女友達のほとんどが学部卒で就職していったので、「それでも良かったんじゃないか」なんて、ぶつぶつ。
まあ、そのうち慣れるでしょうが、いつもトップグループにいたのに、
今はさほど能力的に変わることがない同期が1年先行しているだけで、先にいる、が悔しくてしかたがないらしい。
下の娘は、私は最近まで知らなかったが、ものすごく負けず嫌いだ。負けたくないから、がむしゃらに努力する。
一番負けたくないのは、たぶん自分自身、自分自身には当り散らせないので、私にあたるか。
そういえば、前の研究室の先輩が、世界的にも有名な某トップ企業になぜかあれよあれよと言うまに就職が決まり、
周囲は「ハー○ード留学経験あり」「MITで学位をとった」とか、
日本のトップ大学出身である以上にそうそうたるメンバーで「なんで私が?」と本人も不思議で聞くと、
「君、感じが良い枠だから」「だからあんまり仕事の成績は期待してないから、気にしないように」って、
若干パワハラ的な発言をされたとか。
「感じが良い、って勉強だけでは身につかないから」と言われたそうだが、
彼だって日本国内で見ればじゅうぶん以上にエリートなんで、それでもそれが「底辺同様」になる世界もあるのだな、
「コン○ルティング業ってすごいんだね」とあらためて娘が驚いていた。
「お給料が良いから何年か働かせてもらって勉強してお金も貯める」と、
へこむことなくちゃんと人生設計できてるその先輩はやはり相当優秀なんじゃないか、
日本の大学院しか出ていなくても、性格偏差値が遥かに高い、と言う気がした。
これはプライドの高い大学出身者にしてはかなり珍しいんじゃないかな。
「人柄を見る」と言っても、超一流企業ではそのレベルよ、、辛い世の中、とほほ。
とは言うものの、下の娘はすでにやはり非常に数の少ない「重工業系工学部女子」として様々なところから接触がある。
それだけ聞けばうらやましがられるかもしれないが、お勉強は大変なんで、その実績なしには、やはり成り立たないのよね、、
おわり。