年末、雑記。

クリスマス前にはマイダーリンとスターウォーズを見て、前評判がどうあれ、私には安定の面白さだった。
おじさんであるルークスカイウォーカーが夜中にはぁはぁいいながら自分の上に覆いかぶさっているのを見たら、
ダークサイドにも落ちるわな、怖いわ、フツーに、と、カイロ・レンに同情した私。
あのシーンはどう見ても性的虐待寸前、「両親に見捨てられた!」と思っても仕方がないかも。
多感な少年の寝込みを襲うのはやめましょう。
と言うことをマイダーリンに言うと、なぜか爆笑される。相変わらず配偶者専属道化をやっている。
先日の連休は、マイダーリンお気に入りのホテルに宿泊、食事に行くと混んでいて、
景気がいいのか、それとも単に土日祝日だったからか、
我が家はマイダーリンがめったに土日を休むことがないので久々に大勢の人を見た。
驚いたのは、その場にいた女性全員が「ヴァン・クリ」をつけていたこと。
アルハンブラ」と言うあの特徴的なマークですぐわかる、こんなに流行っているとは!と、
全員がおそろいのようにつけていると、ここはアルハンブラクラブなのか、
しかもあのマークが多ければ多いほど、ほうがいに高い、
時計なんぞは、それにその値段を出すか!(今、調べた)なんてものだし、やはり景気はいいんだろうなあ、
しかし、私の周囲にも「ヴァン・クリ」がお好きなマダムがいるが、こうも全員がつけているのを見たことがない、
私の周囲はかぶらないように気を使って、結構バラけている、こんな展示会みたいな状況、初めてだ!
と感心(?)して、何故、こんな一見ちゃちく見えるブランドが人気なのか食事中、考えて、
もちろん、こんなものにこれほど出せる!の「根性焼き」みたいな精神が一番重要なんだろうが、
「ジュエリー」ではなく「アクセサリー」と考えれば、腑に落ちた。
こてこての「ジュエリー」ほど重くない、さらっとつけられる、そのカジュアル感が受けているんだろう。
値段はカジュアルじゃないが、この場合、それはさほど問題ではない。
つけやすい、が重要なんだろうなあ、しかし数年したら、山ほど質屋で叩き売られているような、
流行りものは悲しい、○ィファニーがそうだものな、と感傷にふけったのでした。
あてくしは安定の国産、幸吉ブランドでしたのよ、(と)ほほ、ここは「これ!」とわかるブランド、ブランドしていない。
それが「日本女性の奥ゆかしさ(涙)」を現している、と言うことにしておこう、私はここ以外で買い物をしないのでな。
ダーリンのステキ定宿で何をしたかといえば、「フロスト」を持ち込んで、だらだら読んだこと、
おしゃれホテルで読む小説がゲロと貧民と下ネタ満載の娯楽推理モノと言う、お下劣なマダムであった。すまんのぉ。
今年も親の病気、子供のお受験、たまに自分の病気、であった。こういう状況にももう慣れた。
来る年がどのようなものになるか、子供の一人の生活環境が激変することはもう決まっているので、
それに何とか対応できますように。
今年、一番心に残った言葉は、下の娘が院試を終えたあと、「私は数学の人だった、物理ではなく」
「物を作るのには、数学、物理、両方いるの、数学だけできる人は山ほどいる、と言うか、ほとんどの人が数学の人で、
でも物理だけの人はいなくて、物理が出来る人は、数学も出来る、たぶん、物が作れる人はそういう人なんだと思う」
娘は少し悲しそうだった。彼女の「ものづくり」のビジョンは、私には見えないほど、高い。
私は、娘が理系に進んで、ごりごりの重工業系が専門になったことから、理系の世界の厳しさをしみじみ知るようになった。
みんな、自分の優秀さを信じながら、優秀であるがゆえに、自分の力が及ばないことも理解できて、いつか脱落して行く、
「君は先へ進め!」と少しでも力が上の人間にバトンを渡す、その純真を理系人間に見た。
能力のみの世界は、アスリートのそれと同じく、美しいのだよね。
それが子供の傍らで少しでも見られて、幸せだ。
それでは、また来年。