テレビ雑記。

有川浩」原作のテレビドラマを見たことがあった。
綾野剛・新垣結ペアという、今でも実力、人気ともに絶頂の二人が主人公であったというのに、
この私が1度として1時間見られなかった「空飛ぶ・何とか」って番組、
綾野剛君は武井咲ちゃんと組んだ「全てがエフになる」もかなりとほほな出来で、主演テレビドラマに恵まれていない人のような、
しかし、どれほどとほほでも「全てがエフ」は見られた、「空飛ぶ・何とか」と違って。
思い出してみれば、これもやはり原作の力か、原作者って大事ね、、、どんな俳優さんでもかなりがんばって演じるというのに。
ドラマと映画は有川浩は避けろか、これで選択肢は大分しぼられるものだな。
さて、今期感心してみているのが長瀬智也氏主演、韓国ドラマ原案の「ごめん、愛してる」
これほど俳優の演技力でもたせているドラマもないもんだ。
原作がどうなのかは知らないが、基本的には非常に「とほほ」なお話しで、
今の日本で、ここまでいい年のオッサンが「お母さん、お母さん」になるかね?ってのが一番の謎なんだけれど、
それでもなんとなく説得させられるのは、単に私がおばはん世代だからか、あるいはやはり出ている俳優陣の出来が良いのか、
どう考えても「ないだろ!」な展開が続きまくり、先日は唐突に韓国マフィアが主人公である長瀬君をたずねてきたが、
そのエピソードの続きはない。でてきたあの韓国人俳優さんは人気なのかね?
大昔の旅芸人のような風貌ではあったが、なんとなくかっこいい気もする。
このドラマの最初の部分にはたぶん豪華な韓国人俳優さんたちがたくさん出てきて、
日本に流行から外れていても、それなりに格好良く見えるので演技者とはすばらしい、と感心。
ミステリチャンネルで各国のミステリドラマを見ていると、
言葉がわからなくても、演技者たちがそれぞれすばらしいのはよくわかる。
演技は言葉を超える。
ロシア産のシャーロック・ホームズはワトソン役のおっちゃん俳優が見れば見るほど魅力的で、ロシアでは大御所俳優だとか。
イケメンなのは主人公のホームズだったが。
ワトソンはさえないボーっとしたおっちゃんなのに見ていると、目が離せなくなった。
要するに全世界的にどれほど内容が「とほほ」なドラマでも演技者がちゃんとやってると、見られてしまう、
その点で「ごめん、愛してる」には感心しているのでした。
おそらく、日本よりまだ儒教が強く社会に残る韓国では、命短い主人公が自分を捨てたと思われる母親のために
ひたすらつくそうとする姿勢は共感を呼ぶんだろう。
実は主人公は母親に「捨てられた」のではなく、「死んだ」と思わされている母親の悲劇も仕込まれている。
とにかく、涙、涙、の展開で、韓国では大ヒットしたらしい。
ただ、私は要所要所で異様な音量でかかる物悲しいピアノ曲が、妙なパロディーに聞こえて、
「笑うとこ?」と思ってしまう。
もうちょっと、日本風に設定を改変したほうが良かったかも。
しかし、先日、長瀬君と六角 精児が向かい合った場面は、あまりにその容姿のできの違いに、ものすごい罰ゲームを見たような、
長瀬君がどれほどうらぶれた中年風であっても、本物にはかなわない、美しすぎるよ長瀬君、といらんことを思ったのでした。
明日からお出かけ。