雑談。

大学受験が数年後に激変する話題を見かけて、さて、私の孫世代ではどうなることやら。
と言っても、やはり勉強しなければならないことには変わりがないのだよね、
小学校から英語教育やプログラミングが始まっているので、トイックを受験に使う、というのもそう責められることでもないだろう。
既に大学ではどこでも入学してすぐトイックを受けてるしね。
このお受験形式の変容はいわば「東京・私立校対都内名門国公立校」とみなしたほうが正確だ。
この果てしなき権力闘争に一番迷惑するのが地方公立校に必ず出現する「上澄み」層で、
基本的に最も勉強に向いている、何をさせても出来る優秀な子供たちで、こういう子供たちはもしどこかの大学に行きたいと思えば
どれほど勉強の量を減らされていても1年浪人した程度でどこにでも行ける。
ただ、国家はこういう子供たちの貴重な若き日の時間を1年も無駄にしている現実にいつか直面するべきじゃないかな。
でもこの子供たちは結局自分で何とかしてしまうのだよなあ、それが本当に「優秀」ということなのだよね。
6月から「面接解禁!」なんてのがテレビニュースになったので、下の娘の学部卒予定者が全員既に内定をもらってるのは
「内緒」なのか!とひそかにあせったが、別にそんなことはない様で、「6月解禁!」前に決まってる子は6割にも上るとか。
もうこういうばかげた騒ぎ方はやめて欲しいのだよね、何の意味もない。
受験と同じく、就活も毎年形を変えて、しかも一番知らされなければいけない現実を誰も書かない、就活応援サイトでも。
はっきり書いておけば、早慶大学で一流企業に入れるのは内部進学のコネのある人間たちがほとんどなので、
もし一流企業に入りたければ最低でも国立大学の理系学部に進学したほうが良い。
早慶で優秀なのは東大落ち組みなので、この少数者が自力で就職先も何とかしてしまう。
それを妙に大きく宣伝するのが「私立」流誇大広告なのだよね。
現実には地方の国公立大学のほうが就職ははるかにいのだけれど、それは「宣伝」されないからね。
企業の採用者はひょっとして下手な進学塾の講師より大学受験をよく知ってる気がするな。
「帰国子女枠の私大出身者は使い物にならない」は共通認識だったりするわ。
企業の「コネ枠」入社組みはいわば大学の「推薦入試枠者」みたいなもので、そのうち国公立の本気就活組みに必ず弾かれる。
社会は勉強しないものに厳しい。
国立大学で理系の人間が飛ぶように売れるのは学部のせいもあるが勉強する量の違いというか、
それをこなす能力の高さが買われるようだ。
と言っても、たまにそこから外れた学生もいて、娘の同期に「就活業者に売られた!」子がいたりする。
ついふらふらとよくわからないネット系の就活業者に登録してそこは「ベンチャーなんかはだめだ!」といいつつ、
「でもこのベンチャーは大丈夫!」と某ベンチャーに押し込んだようで、娘を含む同期たちに心配されている。
下手に「意識が高い」とこういうことになる。「就活サイトって怖い!」と娘はしみじみ。
大学の就職支援講座では「大学の名前を使って就活サイトが山のように作られていますが、大学とは関係がないので気をつけて」
といわれるそう。
調べると確かに山ほど大学の名前でわけのわからない就活サイトに誘導するツィッターがあったりする。
こういうのをどうにかする法律はまだないのだよね。
どこまでいっても色々大変。勉強は大事。おしまい。