人生メモ。

「すべてがむなしい、、」などという「ふわく」増田の話を読んで、思い出したことを。
若い頃からの知り合いに、自分のプラスになる人間には恥ずかしくなるほどあからさまに媚びを売る、プラスにならない人間は徹底的に無視をする、
恐ろしく上昇志向の強い男性がいる。
学はないが持っていた田んぼに道が通ったために「金」はある親の援助を受け、事業もそこそこ成功し、
ある世界で大きな影響力を持つ良家のお嬢さんを妻に迎え、ふたりの息子たちは父親を遥かに超える学歴を得たのだけれど、
その自慢の息子たちから「お前」呼ばわりされ、「金は出せ、顔は出すな、文句は言うな」と
息子たちが付き合うのは自分たちの母親の立派な親戚だけ、その学歴を得るために惜しみのない資金援助をしてきた父親、父親側の祖父は一切「無視」
「学歴の無い親戚なんか恥ずかしいから出てこないでくれ」とまで、言われているそう。
「なんでこんなことに、、」とそれまで無視してきた自分の実家側の親戚に愚痴ってきたそうで(この親戚が私の知り合い)
「自分が今までやってきたことを自分がされてるだけなのに、何を文句を言うやら」と親戚も呆れ顔。親戚は、葬式、法事以外では彼とは付き合いたくない。
「自分の結婚式に自分側の親戚を一切呼ばなかったのよ、「田舎臭い」って。こっちも行きたくないわ、そんなおハイソな結婚式」と、
実は私は彼の妻側の親戚とも少々関わりがあるので、妻側からの話も聞いていたりして。
彼は妻側の家から気に入られていない。
激しい女遊びで知られていたので「妻」の父親は大反対したものの「できちゃった」に持ち込まれたものだから、仕方なく結婚させた。
そういう所以で妻の親戚筋には冷ややかに扱われている。が、彼はどんなに小馬鹿にされようが、平身低頭。
これで「妻」を大事にするならある意味「美談」だが、結婚後も女を切らしたことがない伝説が「噂の僻地」と呼ばれる私のところまで聞こえてくる始末、
いくら趣味の世界を持っていて、その趣味を続けさせてくれるならと浮気を容認している妻でも、思うことはあったようで、
仕事と女で家にいなかった夫の代わりにふたりの息子は妻の実家の父親が育て、妻の父親は孫息子たちの「教育」は一切「婿」に関わらせなかった。
故に、母方の祖父と同じ素晴らしい「学歴」を彼の息子たちは手に入れられたわけで、ふたりは母方の祖父をこよなく尊敬しているけれど父親は「俺たちの汚点」扱い。
息子たちは自分たちが結婚する前に父親とは完全に縁を切りたいらしく、母親に離婚を勧めているよう。
「自分の子供にはお祖父様の姓を名乗らせたい」とは、ここまで息子に拒否される父親って珍しいんじゃないか。
いつでも「人生絶好調!」に見えた人でも、「自慢の妻(とその実家)と息子たち」がいなくなった人生はどうなるのか、
「ムカつくけど、こういう奴が立身出世するんだなあ」と、感心してみてきたけれど、「幸せ」なのかな?と、
まあ、相変わらず金に困ってないし、子供は大変エリートだし、彼の「思い通り」の人生だったと思うんだけどね。
彼の場合、自分の母親もないがしろにしてきたんで、少なくとも彼の息子たちは自分たちの母親は大切にしているので、彼よりは「マシ」。
先日ちらっと会った時、年よりもはるかに老け込んで、これじゃ、彼の大好きな若くて綺麗な女の子には相手にされないだろうと思った。
女遊びも過ぎると、ある程度の年齢になった時、薄汚れてくる。
女性の視線を意識した「おしゃれ」が不潔っぽく見えるのだよね、若作りのおばはんが痛く見えるのとおなじようなものか。
一度だけお見かけしたことのある彼の息子さんたちは彼の若かりし頃に似て大変「イケメン」、でも父親と同じく、関わりたいタイプではないのでした。
マイダーリンはそれはそれは清らかに過ごしてきたので、たいそう「清楚」な爺様になりつつあるのが最近の自慢、ぐふ。